ペンタックスは9月11日、デジタル一眼レフ「PENTAX K-5 II」を10月中旬より販売開始すると発表した。バリエーションモデルとしてローパスフィルターレスの「PENTAX K-5 II s」も同時に販売開始する。
PENTAX K-5 IIについてはボディ単体のボディキットと、レンズ「smc PENTAX-DA 18-135 F3.5-5.6 EDAL [IF] DC WR」の付属する18-135WRレンズキット、PENTAX K-5 II sについてはボディ単体の「ボディキット」が用意され、いずれも価格はオープン。実売想定価格はK-5 IIボディキットが11万円前後、K-5 II 18-135WRレンズキットが16万円前後、K-5 II sボディキットが12万円台半ば。
新製品は「PENTAX K-5」の後継となる製品で、AFモジュールに新開発の「SAFOX X」を採用することで「低輝度時におけるクラス最高のAF性能を実現」(同社)という、−3EV〜+18EVのAF輝度範囲を実現した。F2.8光束に対応することで大口径レンズ利用時のAF性能を高めているほか、周辺測距点の距離情報を参照することで測距点から動体が外れても追尾を継続する「セレクトエリア拡大」機能など、AFアルゴリズムにも改良が加えられている。
撮像素子は有効1628万画素APS-Cサイズ(23.4×15.6ミリ)のCMOSセンサーで、画像処理エンジンには「645D」にも搭載されている「PRIME II」を組み合わせる。ISO感度は常用100〜12800、拡張設定時には80〜51200までを設定できる。連写性能も最高7コマ/秒(連続30コマ/JPEG時)を確保している。
ファインダーは視野率約100%、倍率約0.92倍のガラスプリズムファインダーで、フォーカシングスクリーンには、MF時のピント合わせが行いやすい「ナチュラルブライトマットIII」を採用する。シャッタースピード約3段分の補正効果を持つ手ブレ補正機構「SR」もボディ内に搭載する。
ボディのシャーシ素材にはステンレス合金を採用しており、77カ所のシーリングによって防じん防滴構造としたほか、−10度までの動作を保証する耐寒性能も実現している。3型/約92.1万画素の背面液晶は反射防止コートを施したフロントパネルと液晶面の間に空気層をなくした「エアギャップレス液晶モニター」で、外光の反射を抑えるとともに写り込みや輝度ロスも軽減している。
画像処理機能としてはK-5と同様に、「鮮やか」「リバーサルフィルム」「銀残し」など9種類の仕上がりを選択できる「カスタムイメージ機能」や「デッサン」「ポスタリゼーション」など全18種類のデジタルフィルターを搭載する。ボディサイズは約760(幅)×97(高さ)×72.5(奥行き)ミリ、約760グラム(電池、SDカード含む)で、付属バッテリー「D-LI90P」にて約980枚の撮影を行える(CIPA基準)。
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